ローンの組み方で建築コストは抑えられる⁉ │ 家づくりの豆知識 ♯節約編
こんにちは!
LIFULL HOME‘S 住まいの窓口です。
住まいの窓口では、アドバイザーと呼ばれるスタッフがお客様の住まいに対する悩みや疑問を伺いながら、最適な家づくりをサポートしています。
お客様と相談を進めていると、
「初めて知りました!」
「そんなポイントがあるんですね!」
などと驚かれる方も多いのですが、実は家づくりを成功させるカギは事前の情報収集にあるんです。
ここでは、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S 住まいのお役立ち情報」の連載「家を建てる前に知っておきたい50のトリビア」から、家づくりに関するちょっとしたお役立ち情報をピックアップ。“家づくりの豆知識”として、アドバイザーのひと言解説も交えながらご紹介していきます。
第1回でご紹介するのは、家づくりの「節約」に関する豆知識です。
※本記事でご紹介する情報は2020年4月時点のものです。
豆知識①:二世帯が同居するだけで節税できる
親と離れてのびのびと暮らすのもいいけど、二世帯で暮らすと相続税がおトクになるのは知られざる真実。親世帯と暮らすと、相続時に土地の評価額が80%減額される「小規模宅地等の特例」が適用されます。
二世帯住宅は他にも子どもの面倒を見てもらえる、光熱費などを削減しやすいといったメリットもあります。これから家を建てる方は検討の価値アリと言えるでしょう。
💁♀️アドバイザーのワンポイント解説
二世帯住宅といっても、サザエさん一家のように生活空間を共有し、一緒に過ごすタイプがすべてではありません。親世帯、子世帯でプライベートは確保したいというご家族もいらっしゃるかと思います。そういう場合には、階数で区切るタイプや、1つの建物を縦に区切るタイプの二世帯住宅も検討できます。ご家族みなさんの理想の暮らしに合わせてどのタイプにするか考えていくとよいですよ!
豆知識②:ローンの支払いは子どもに引き継ぐこともできる
二世帯住宅では親子で住宅ローンの返済を引き継ぐ親子ローンが活用できます。親子ローンには親子リレーローンと親子ペアローンの2種類があり、リレーローンは最初に親が返済し、途中で子どもが引き継ぐもの。親が60歳以上でも35年などの長期ローンが組みやすくなります。
ペアローンは最初から親子で払うタイプ。親子の収入を合わせて審査するので借入金額を増やしやすいメリットがあります。
💁♀️アドバイザーのワンポイント解説
単世帯住宅に比べて、二世帯住宅は建物のサイズが大きくなります。住む人数が多くなればなるほど、確保したい居住面積は増えてきますし、私生活を親世帯と子世帯で分離する場合は、キッチン・お風呂・トイレ・洗面所などもそれぞれ2つ用意する必要があります。建物が大きくなると、建築費用も高くなってしまいます。1人ではなかなか返済が難しい金額になったときは、親子ローンやペアローンの活用を検討してみましょう!
豆知識③:耐火性能の優れた家は火災保険が半額以下になる
耐火性の高い建物は火災による損傷が少ないと考えられるので、一般的に火災保険が安く設定されています。
木造住宅でも省令準耐火構造(住宅金融支援機構の定める基準に適合する構造)の条件を満たせば、一般的に普通の木造住宅と比べて保険料は半額以下になります。
とはいえ省令準耐火構造に対応するにはそれなりのコストがかかるので、その費用と比較して検討するほうがよいでしょう。
豆知識④:「家のカタチ」と「水まわり設備」がコストカットのポイント
建築コストを抑えるにはいくつか方法があります。例えば、家は複雑なカタチよりはシンプルな四角い形状にすると壁や柱の数を減らせるためコストを抑えやすくなります。同様に、間仕切り壁の少ない間取りにすると安く済ませることができます。
またキッチンやトイレなどの水まわり設備を集中させて配置したり、水まわり設備を道路の近くに設置することで、配管ルートが短くなり、コストを下げることができるのです。
豆知識⑤:金利を0.3%抑えればクルマが1台買える
下記は借入金3,000万円を35年固定金利で支払った場合の総支払額で比較したもの。
わずか0.3%でこれだけ変わる。0.1%でも約62万円、0.2%でも約120万円違ってきます。ということは、キッチンのグレードを下げるよりも、金利を下げたほうが節約になるわけです。借入先は何となく決めていては損をしてしまいます。家づくりを検討しはじめた時点でどこで借りられるのか、借入先候補を洗い出すようにしておきましょう。
💁♀️アドバイザーのワンポイント解説
家づくりのコストには、建てるときの「初期コスト」と、建てた後の「ランニングコスト」があります。住宅ローンの返済額だけを気にして、初期コストを下げようといろいろなものを削ったとしても、その後のランニングコストで数十年後、逆に高くついてしまうということも考えられます。1つ例を挙げれば、初期コストを100万円上げて断熱性能を高めたとします。それで年間のエアコン代が5万円安くなったらどうでしょうか? 20年間で元が取れて、それ以降は1年ごとに5万円浮くことになります。これも1つの節約術ですよね。
家づくりで節約、というと自分の希望の設備を諦めなければならない…などと思われがちですが、今回ご紹介したような、ちょっとした工夫で費用を抑えることもできます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
出典/LIFULL HOME’S 住まいのお役立ち情報「家を建てる前に知っておきたい 50のトリビア」
編集/LIFULL HOME’S 住まいの窓口
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