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ハウジングアドバイザーが考える 「いい家」ってどんな家?【11月18日は「いい家の日」】

こんにちは。
LIFULL HOME'S 住まいの窓口note編集部の山口です。

11月18日は「いい家の日」であることを、皆さんはご存じですか?
1(い)1(い)1(い)8(え…8エイトから)という語呂合わせが由来で、多くの人に“自分にとってのいい家”を考えてもらうことを目的としています。

そこで今回は、住まいの窓口のハウジングアドバイザー・風間さんにインタビュー。普段から数多くの住宅購入の相談に対応しているプロの視点で考える「いい家」について話を聞きました。


話し手:風間さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
群馬県出身。ディズニーリゾートのホテルマンから住まいの窓口のハウジングアドバイザーに転身、トップアドバイザーとして日夜活躍中。神奈川県、東京都の店舗をメインに担当。趣味はラーメン屋巡り、空手。


いい家の大前提は「家族で話し合いができている」こと

――風間さんは「いい家」ってどんな家だと考えていますか?

ハウジングアドバイザーとしては、ご家族の希望ができるだけ取り入れられている家、皆さんできちんと話し合いができている家が「いい家」だと思います。

家は家族が集まる場所なので、みんなが納得して心地よく過ごせることが重要です。
ただ、「収納」「家事動線」「立地」「デザイン・間取り」「気密・断熱性」「耐震性」…など、家に求めたいポイントはご家族であってもそれぞれ違うはず。
ですので、ご家族間でそれぞれが重視したいポイントを出しあい、すりあわせができている家こそが「いい家」と思える家になると思うんです。

私個人が考える「いい家」の条件は、リビングやキッチンなどみんなが集まれる居心地のよい場所があること、帰りたいと思える空間であること、実家のようななじみのある匂いがすること、などですね。
インドア派なので、「いつまでもいたいなと思える家」に魅力を感じます。


価格と「いい家」の関係は?ハウジングアドバイザーが教える住宅価格の“良し悪し”

――家族みんなの希望が取り入れられている、というのは大切ですよね。「いい家」というと、価格面での良し悪しを考える方も多いと思います。そのあたりはいかがでしょうか?

価格面のお話をすると、「価格が安い=(安い値段で建てられる)いい家」と考える方もいれば、「価格が高い=(リッチで質の高い)いい家」と考える方もいると思います。
ご自身で家を建てられるときは前者が「いい」ととらえられやすく、実際予算をできるだけ抑えたいと希望される方は多いです。
しかし、価格が安い=いいと考えてしまうと、検討の幅が狭まってしまいますし、住み心地など、価格以外に大切な部分の重要度が低くなってしまうので注意が必要となります。

住まいの窓口を利用されるお客様にもいらっしゃるのですが、実際に住宅ローンを組める額より、予算を低く考えている方が多くいます。
ご年収からすると4,000万円のローンが組めるのに、予算3,000万円で考えてしまっている、というようなケースです。

例えば、検討可能な予算の上限が4,000万円だとしたら、3,000万円プランのA社はもちろん、3,500万円プランのB社、3,800万円プランのC社、いずれも検討できますよね。
A社、B社、C社、いずれも検討してその中でA社を選ぶのだったら、B社やC社よりもA社だと判断したわけですから、それはそれでよいと思います。
ただ、最初から予算を安く抑えたいから3,000万円のA社しか検討しないとなると、B社やC社のプランで実現できる「いい家」の可能性を最初から捨ててしまうことになるわけです。比較検討しなかった分、建てた後に後悔しやすくもなります。

予算はご自身の無理のない範囲で考えることは大前提ですが、検討の初期段階で可能性を小さくしすぎない、適正な価格感の中で広く検討することは大切だと思います。


ずっと住むのか、いずれ売るのか? 「いい家」像を明確にするために考えたいこと

――ここまでのお話を聞くと、「ご家族できちんと話し合う」「予算を低く見積もりすぎない」はいい家にするためのポイントといえそうですね。その他に、いい家にするためのポイントはありますか?

「ずっと住み続ける家にするのか」「いずれ売却することも考えて資産価値が下がりにくい家にするのか」を考えて条件を整理することも大切だと思います。
最近資産価値を気にする方も増えている印象ですが、この2つはなかなか両立しないからです。

ずっとご自身で住み続ける家にするなら、例えば注文住宅にして楽器を24時間弾ける大きな防音室のある間取りにする、車があるので駅から遠い立地でも構わないなど、自分のライフスタイルに合わせた選択ができます。
一方で、売却を視野に入れた売りやすい家にするなら、間取りはある程度汎用性のあるもののほうがよいですし、駅からのアクセスなども大事になるので、立地を優先して考える必要があります。

必ずしもどちらかに振り切る必要もないですが、なぜ家を買いたいと思ったのかを振り返り、どちらを重視したいか考えてみることも、「いい家」の像を明確にすることにつながると思います。


たくさんの選択肢から選んで、後悔しない住宅購入に

――最後に、これから住宅を購入する人へのアドバイスやメッセージをお願いします。

今後どんな家に住んでいきたいか、どんな未来を描いているのかを大切に、後悔しない住宅購入にしてほしいと思います。前でもお話ししましたが、可能性を最初から狭めてしまうのはもったいないです。
たくさんの選択肢の中から、ご自身に合うものを選ぶことを意識して進めていただきたいですね。

そうはいっても、選択肢がたくさんありすぎて、そもそもどれを選択肢としたらよいのか分からない…ということもあるかもしれません。
検討で迷ったとき、困ったときは、私たち住まいの窓口のような無料相談窓口を利用するのも手です。

住まいの窓口の相談では、ハウジングアドバイザーが皆さんと一緒に、住まいに対するご希望や求める条件を整理する「条件整理」を行っています。
希望が決まっていない状態や住宅購入について分からない状態からでも、最適な選択肢をご提案することが可能です。

ぜひお気軽にご相談ください。


いかがでしたか。
住宅購入を検討しているけれど、まだ具体的な話ができていないという方は、まずご家族間でそれぞれが思い描く「いい家」像を話し合ってみると、一歩前に進むかもしれません。
ぜひ参考にしてみてくださいね。


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