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転職したばかりだと家を買うのは難しいですか?【ハウジングアドバイザーが教えます】

こんにちは。
LIFULL HOME'S 住まいの窓口note編集部の山口です。

転職する人も少なくない昨今、

「近いうちに家を買いたいけど、転職したばかりでまだ早いのではないか」
「転職回数が多いので、住宅ローンを組むには不利なのではないか」

など、家を買う際に自分の転職経験がネックになるのでは、と悩む人も多いと思います。

今回は、転職したて・転職回数が多い方が家を買うことについて、住まいの窓口のハウジングアドバイザー・贄田さんに解説してもらいました。

写真_贄田

話し手:贄田さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
2016年にLIFULLに入社。首都圏の店舗での相談から、オンライン機能を活用したビデオ通話相談まで、幅広くお客様を担当。特に初めてで知識のないお客様を購入までご案内することを得意とする。2021年より主に関西エリアの相談を担当。関西の自宅では、念願だった犬をペットとして迎え入れた。


今回の例

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※写真はイメージです※

◎33歳男性、Cさん◎
結婚3年目、妻と2人暮らし。貯金100万円。毎日深夜残業の企業など、いわゆる”ブラック企業”勤務が続き、10年で4度の転職を経験。今の会社は5社目で働き始めて半年程度だが、大手で働きやすく、自分に合っていると感じている。家にこだわりがなかったが、最近妻が犬を飼いたいと言い出し、一戸建てに興味が出てきた。ただ転職したばかりで、貯金も少ないため、すぐの購入は難しそうなイメージを持っている。


必ずしも転職=家を買うのに不利、ではない

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「転職したばかりだと住宅ローンが通らず、家を買えないのでは?」という悩みは、Cさんに限らず、住まいの窓口のお客様からもよく聞かれます。

確かに、住宅ローン審査の際、金融機関は借入者の収入を確認します。その収入の確認に使用するのが、過去の源泉徴収票です。転職したばかりだと源泉徴収票で収入を確認できないため、住宅ローンを組みにくい希望の金額まで組めない組めても金利が上がってしまうなどのリスクが生じます。

ただし、転職したばかりの人には源泉徴収票の代わりに給与明細を使用して審査ができる金融機関もあります。Cさんはすでに今の会社は半年ほど勤めているので、半年分の給与明細を用意できると考えられます。
収入に見合った借入額とすれば、自己資金が少なくても借りられる可能性は十分にあります

※転職したてだと、試用期間があったり、賞与の支給がなかったりする分、見込み年収額が実際よりも低くなり、借入額が下がる可能性がありますので、その点は注意が必要です。


年齢?転職歴?住宅ローン審査に影響するポイントは

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住宅ローン審査の基準は、金融機関によってさまざまです。同じお客様でも、A銀行で審査が通らなかったのに、B銀行では通った…ということもよくあります。
審査でポイントとなる項目は、借入額や返済比率の適切さ以外に、以下があります。

  • 年齢(借入時の年齢と返済完了時の年齢)

  • 勤続年数

  • 健康状態

  • 他ローンの借り入れ状況

  • 返済履歴

安定して返済できる能力があるかを確認されている」と考えると分かりやすいですね。

勤続年数というと、Cさんのように転職回数が気になる人も多いと思いますが、金融機関ごとに、会社規模や国家資格などの保有の有無、自己資金や貯蓄額の有無によって審査内容も変わります。
ですので、勤続年数が短い、転職回数が多いからといって住宅ローンが通らない、家を買えない…とはなりません

注意したいのは、会社から独立したときです。独立した方の場合、確定申告がないと収入が把握できませんので、ローンの審査は難しくなります。確定申告のタイミングまで待つか、配偶者の方がいる場合は配偶者名義でローンを組む、ペアローンにするなどの対策が必要です。

▼参考:LIFULL HOME’S 住まいのお役立ち情報「住宅ローンの基礎知識を解説! 利用条件、金利、返済方法、審査のポイントを見てみよう」https://www.homes.co.jp/cont/money/money_00420/


これから転職を考えている人が家を買うべきタイミング

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これから転職を考えていて、家を買いたい人であれば、どのタイミングがよいのかというご質問もよくいただきます。
これはもうすでに転職活動中なのか、考えているだけなのか、決まっているのかによって異なります。

先ほどもお話ししましたが、転職してから家を買う場合、ローン審査に給与明細の提示が必要です。そのため、転職のスケジュールを考えるとともに、この先いつのタイミングで買いたいかなど、先々の計画を考えて段取りをするとよいでしょう。

なお、ローンを組むまでの流れは、

  1. 事前審査

  2. 物件契約

  3. 本審査

となります。事前審査でNGになることもありますので、転職を控えていても住みたい物件がすでに見つかっているのなら、まず事前審査で借り入れができるかどうかを調べるとよいと思います。

ここでNGであれば、

  • 金融機関を変える

  • 時期をずらして再度審査に出す

などすればよいのです。


自分で考えて進めるのは難しい。家を買うならプロのアドバイスももらおう

ここまでCさんの事例をもとに解説してきましたが、住宅ローンが組めるかどうかは、その人の個別の事情によって大きく変わります。
知識のない一般の方が、自分自身で考えて進めるのは難しいです。借り入れのときには、専門知識を持ったプロのアドバイスをよく聞くことが大切です。

先にお伝えしたように借り入れ可能かどうかは、事前審査によっても判断できます。「一度、事前審査に落ちてしまうとその結果が後々まで影響するのでは?」と心配になるかもしれませんが、事前審査の結果は保有期間が決まっており、その期間を過ぎるとまた一からの審査になります。
ですから、事前審査をしてみるのも1つの方法です。

また、不動産会社には、資金計画が得意な会社とそうでない会社があります。住宅ローンに不安があるのであれば、資金計画が得意な会社を選ぶのもよいでしょう。

いずれにせよ、住宅ローンに関する懸念はさまざまな方法で払拭ふっしょくできます。「家を買いたい」と思ったら、まず気になる物件を問合せをしてみる、住まいの窓口のような第三者機関に進め方を相談するなど、一歩踏み出してみてください。

▼参考:LIFULL HOME’S 住まいのお役立ち情報「住宅ローン審査の不安はどこに相談すればいい? 窓口の選び方と必要な準備を解説」
https://www.homes.co.jp/cont/money/money_00446/


いかがでしたか。
一般の方だと分からないことも多い住宅ローン。ハウジングアドバイザーの話にもあったように、専門家の意見を聞くことが大切です。
住まいの窓口では、住宅ローンのことはもちろん、家づくり・住宅購入に関するさまざまなご相談に応じています。
相談先として、ぜひ活用してみてください。


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