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「安っぽい家にはしたくないけど、やっぱりコストは抑えたい…」を叶える3つの方法

こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口note編集部の山口です。

家を買おうと思ったら、必ず直面するのが費用の問題。物価が上がる一方の今、予算をかけられない人も多いのではないでしょうか。
一方で、「予算を抑えるあまりに、チープな仕上がりにはしたくない…」「こだわるところはこだわりたい…」が本音の人も少なからずいるはず。

今回の記事では、そんなみなさんの願いをかなえる方法を、住まいの窓口のハウジングアドバイザー・内村さんと考えていきます。

話し手:内村さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
宮崎県出身。食品加工会社を経て、LIFULLに入社。千葉県を中心とした首都圏エリアの相談を担当。趣味はOfficial髭男dismのLIVE鑑賞、野球観戦。


最新の住宅価格って実際どうなの?

山口:住宅の価格が上がっているというニュースをよく聞きます。住まいの窓口でも価格面を心配しているお客様は多いですか?

内村:住宅価格高騰のニュースを受けて相談に来られる方も多いですね。希望のエリアに住むためには予算を上げなきゃいけないのかなと考えている方も少なからずいらっしゃる印象です。

山口:注文住宅を建てる場合、建物と土地の購入にそれぞれ費用がかかると思いますが、価格はどちらも上がっていますか?ちなみにどれくらい…?

内村:土地はもちろん場所にもよるのですが、関東の人気エリアだと少しづつ上がっていますね。今の市況だと注文住宅の土地以外の費用として総額3000万円ほどは必要になるかと思います。

山口:すると、あわせて6,000~7,000万円!確かになかなか高いですね…!


価格を抑えて安っぽくない家をつくるには?

方法①:セミオーダータイプの注文住宅にする

山口:厳しい状況ですが、読者のなかには価格面は抑えたいけれど家のクオリティを保ちたい、もっと言うと「安っぽくはしたくない…!」なんて人も多いと思うんです。そんなお悩みに内村さんならどう対応しますか?

内村:何をかなえるためにお家の購入を検討し始めたか、家族で条件整理したうえで、安っぽくなく一番費用も抑えて建てられる方法を探ったほうがいいと思います。

山口:安っぽいと一口にいっても、外観なのか、室内の設備なのか、デザインなのか、人によってイメージは違いますもんね。

内村:はい。例えば「一戸建てで予算を抑える=建売住宅」という図式は確かに一般的なのですが、注文住宅でもすべて自由に設計するのでなく、間取りや設備、性能を数パターンから選んでつくる、セミオーダータイプの注文住宅が増えています。注文住宅の性能の高さがありながら、自由設計の注文住宅より費用を抑えられるんです。
ハウスメーカーによりカスタムできる程度は違いますが、人目につきやすいリビングやキッチンは高級感のある仕様にし、そのほかの部分は標準装備にするなどニーズに合わせたプランにできるのが魅力的ですね。

山口:なるほど。メリハリをつけられるんですね。

方法②:ハウスメーカーは自分のこだわりとトータルコストのバランスで考える

内村:あとはハウスメーカーの選び方も重要です。

山口:ローコストのハウスメーカーを選ぶなどですか?

内村:一概にメーカーの価格帯を下げればいいとも言い切れないんです。お客様がどんな家を建てたいかによっても、メーカーの選び方は変わります。
もし仮にですが、30坪で外壁がタイル張りの家を建てたい場合、

  • ハウスメーカーAは、坪単価が40万円で外壁をタイル仕様にするには300万円かかる

  • ハウスメーカーBは、坪単価が50万円で外壁タイルが標準仕様。太陽光発電のパネルもコストを抑えて取り入れられる

だとしたら、初期費用はAが若干抑えられたとしても、長期的なお支払いの面ではBのほうが満足度の高い結果になるとも考えられます。

山口:建物の価格は坪単価だけでは判断できないわけですね。

内村:もちろん、坪単価が高いと総じて費用は上がってしまうので、予算感にあわせて選ぶことは必要です。ただ、取り入れたい設備や性能を踏まえたトータルコストは、必ずしも坪単価の安さと一致しません。ご自身の希望の条件に強みを持つメーカーを選ぶことが大事です。
同じ条件で複数の会社から見積もりをとるなどするのも手ですよ。


建物価格以外で工夫できることは?

方法③:不人気条件の土地を選ぶことで土地価格を抑える

山口:ここまでの2つは建物価格の話でしたが、土地の選び方で安くすることもできそうですよね。

内村:そうですね。土地価格を抑えられれば、その分建物にお金をかけることができます。希望するエリアで相場より価格を抑えたいのなら、一般的には不人気の土地が価格が相場よりも低くなるため、自分たちの希望条件や建てたい間取りに合っていれば、総額予算を抑える方法の一つになると思います。

山口:不人気というと具体的には…?

内村:車が入りづらい、土地の形状が少し変わっている(例:旗竿地と呼ばれるもの)などです。前者は車を運転する人に敬遠されますが、車を使わないご家庭だったら問題ないですよね。後者は建物の間取りに制限が生まれてしまうことがありますが、そこが気にならない人にはおすすめできます。

山口:「一般的に不人気でも人によってはピッタリな土地」があるわけですね。

内村:実際、エリアの相場観から極端に安い土地はそんなにありません。価格を抑える方法は、不人気要素を受け入れるかくらいなんです。
それが難しいようなら、路線を変えてみる、そもそもの家に求める条件を整理しなおしてみる必要があります。

無理のない範囲での予算の見直しも検討を

内村:そして最後に、「価格を抑えて安っぽくない家をつくる」というテーマではありますが、住宅にかかわるあらゆる費用が上がっているので、無理のない範囲での予算の見直しはぜひ考えてほしいです。

山口:えっ…説明いただいた方法を使っても、やはり予算は上げざるを得ないのでしょうか…?

内村:必ずではなく、無理のない適正な範囲で上げられるのであれば、です!というのも、ご年収に対して無理のあるお支払いはもちろんNGですが、購入された後に「もっとこうすればよかった…」と感じてしまうことも避けたいですよね。
住み始めてから「予算をもう少し上げればあと5分駅に近づけたかも…」や、それこそ今回の「安っぽくなってしまった」という後悔をなくせるよう、まずはご自身の安全な支払い幅を知ることが大事だと思います。

山口:確かに「最大この予算まではOK」という範囲が広がれば、購入にも余裕が持てそうですよね。

内村:はい。家は買い直しがきかないものなので…。元々のイメ―ジからどこまでお支払い額が上昇しても問題ないかを知ることで、土地や建物の選択肢もより納得度の高いものになるかと思います。

山口:なるほど。すごく理解が進んだ気がします。本日は貴重なお話、ありがとうございました!


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