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「売れない家」を買わないために。資産価値に注目した街選び

こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口note編集部の山口です。

住宅購入を検討しているみなさんの中には、将来の住み替えや移住の可能性を考えている人もいるかもしれません。

実際、一度購入した家から住み替えをする人の割合は決して少なくありません。国土交通省の調査によると、一度購入した住宅から住み替えをしている人の割合は注文住宅で14.3%、分譲マンションだと27.1%にも及びます。

令和4年度住宅市場動向調査報告書より

もし将来的に買った家を売る可能性があるのなら、少しでも価値が下がりにくい、売りやすい家を買うのも一つの選択肢。

そこで、今回は購入した家を売却する際に重要になる、住宅の「資産価値」とそれを踏まえた街選びを解説します。

本記事は、LIFULL HOME’Sが監修する「教育環境で選ぶ 首都圏で家を買って住みたい街」を参考に執筆しています。


そもそも住宅の「資産価値」って?

住宅の資産価値とは、その建物や敷地の持つ価値のこと。「この家を今売るとしたら、いくらで売れるのか」を示すわかりやすい指標です。

資産価値は買ったときがピークで、そこから築年数に応じて下がっていくと考えるのが一般的。「土地の価値」と「建物の価値」の2つの要素から算出します。

  • 土地の価値…その土地の立地や面積、形、交通アクセスなどにより算出される

  • 建物の価値…建物の専有面積や築年数、デザイン性、管理状態などにより算出される

建物は経年劣化するため、築年数に応じて資産価値が減少する傾向にあり、木造住宅の場合、築25年~30年程度で資産価値がほぼゼロになるといわれています。

そのため、住宅の資産価値は建物の価値以上に土地の価値に左右されやすいともいえるのです。


資産価値(土地の価値)が下がりにくくなる4つの要素

では、土地の価値が下がりにくい場所を選ぶには何に注目すればよいのでしょうか。当然ではありますが、人が集まりやすい場所、多くの人が「住みたい」と思う街は資産価値が下がりにくくなります。ここでは今資産価値を考えるうえで知っておきたい、4つの要素をご紹介します。

1.交通の便がよい

たとえ都心から離れていても、駅から近いエリアは資産価値が落ちにくくなります。また、交通手段が「地下鉄、JR、バス」など複数あると人が集まりやすいのでより価値が高くなる傾向。同じ交通手段でもバス路線のみだと、周辺の利便性にもよりますが、資産価値の面では決して有利とはいえません。

2.買い物の便がよい

スーパーやドラッグストアなどの生活利便施設が多い街は、買い物に便利で多くの人からニーズがあります。ただし、あまりにも繁華街エリアに近いと騒音リスクや治安への不安が出てくるので、注意が必要です。

3.自然環境がある

コロナ禍でテレワークが一般的になり、都会から離れた場所でのんびり暮らしたいというニーズが増えているため、今注目のポイントです。
ただし、1.の交通の便も重要なので、交通の便が悪くなりすぎないエリア、都心から1時間程度の「トカイナカ」が狙い目です。

4.大病院が近くにある

総合病院が近くにあるエリアは、年配の方にも売れやすいため価格が維持される傾向にあります。大きな病院は交通アクセスがよいビジネス拠点にあることも多いので、人が集まりやすい人気のエリアともなりやすいです。


子育て家庭なら考えたい!教育環境がよい街という選択

先ほどの4つの要素に加えて、お子さんがいる方が資産価値を考えるうえで注目してほしいのが、教育水準が高いエリアかどうかです。

たとえば東京都の文京区や国立市、さいたま市浦和区、横浜市青葉区などは「教育水準が高い」とされ、子育て世代から人気の街です。この地域の名門小学校に子どもを入学させるため、わざわざ引越してくる家庭も多いほど。名門小学校のある学区は特に激戦で、他エリアよりも資産価値が高くなる傾向にあります。

先に挙げた文京区や国立市は、教育水準が高いだけでなく国が定めた「文教地区」でもあります。

文教地区とは、教育・研究・文化活動にふさわしい環境を維持するために、都市計画に定められる特別用途地区のこと。
名門校や図書館、博物館などの教育施設が多く、教育上好ましくないとされるパチンコ店やバーなどの飲食店、映画館といった遊戯施設の建築は制限されています。

その結果、治安がよくなりますし、教育熱心なファミリー層が多ければ、住民トラブルが起こる可能性も低くなります。

教育水準の高いエリアを選べば、資産価値の高い家だけでなく、安心して生活できる環境も手に入ることになるのです。


資産価値だけでなく、暮らしやすさも踏まえた街選びを

いかがでしたか。

資産価値という観点で考えてみると、今までとはまた違った視点で街を見ることができると思います。
ただし、住宅を購入するときにあくまで大切なのは、ご自身やご家族が暮らしやすい住居や環境であるか。そのうえで資産価値も考慮するのが賢明といえます。

資産価値だけにとらわれず、まずはご自分の理想の暮らしから家に求める希望を考えてみてください。

希望を整理するときには、私たちLIFULL HOME’Sの住宅購入相談サービス「住まいの窓口」を活用いただくのもおすすめですよ。

また、今回ご紹介した「資産価値に注目した街選び」はLIFULL HOME’S監修ムック「教育環境で選ぶ 首都圏で家を買って住みたい街」で詳しく解説しています。気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。


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