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社宅・家賃補助利用者必見!住宅購入ってどう進めたらいい?

こんにちは。
LIFULL HOME'S 住まいの窓口note編集部の山口です。

この記事を読んでいる方の中には、お勤め先の社宅に住んでいる人や、会社から家賃補助を受けている人も多いのではないでしょうか。

社宅や家賃補助を利用してお住まいだと、家を買うことへの憧れはあっても、安く住むことができる今のお住まいから離れる決断をなかなかしづらいと思います。
そこで、今回は住まいの窓口のハウジングアドバイザーに、社宅・家賃補助利用者に向けた住宅購入の進め方について教えてもらいました。社宅の期限が3年後までというDさんを例に解説します。


▼住まいの窓口についてはこちらをご参照ください。

今回の例

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※写真はイメージです※

◎Dさん、35歳男性◎
妻と9歳の長女、4歳の次女の4人家族。会社が所有する社宅に住んでおり、家賃負担はないが、居住期限が3年後なのでそれくらいまでに住宅購入と考えている。家族ができてからは社宅に住んでいる期間が長いため、住居費に費やす相場価格が分からない。ギリギリまで社宅で得をしたいと考えているため、のんびり構えている。

社宅・家賃補助利用者のベストな住宅購入タイミングは?

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住まいの窓口にも、社宅や家賃補助を利用されている方からの住宅購入のご相談をよくいただきます。その多くが、「どのタイミングで購入したらよいか」です。そうした方に考えていただきたいポイントが、

  • 住宅ローンを借りるとき・返済し終えるときの年齢

  • 月々の返済額

  • 引越しのタイミング

です。

Dさんは35歳ということなので、仮に社宅期限の3年後の38歳で35年ローンを組むとなると、返済時の年齢は73歳。65歳を定年と考えると、8年にわたりローンを返済していかなくてはなりません
65歳までに返済しようとすると、ローンの返済期間が短くなるので、その分、月々の返済金額が多くなります。その金額が支払いできるのか、収入に占める負担が多くなってしまわないかも検討する必要があります。

住宅ローンの知識は以下の記事でも紹介されていますので、参考にしてみてください。

▼参考:月々いくらの支払いが妥当? 住宅ローン返済額の目安をシミュレーション
https://www.homes.co.jp/cont/money/money_00398/

タイミングでいうと、お勤め先によっては社宅でも年齢や勤続年数とともに自己負担額が増える(家賃補助なら補助金額が減る)場合があります。そのタイミングに合わせて検討するのも手です。


子どもの転校、入居までのスケジュール…住宅購入のタイミングで考慮すべきこと

さらに、Dさんの場合、上のお子さんが9歳、下のお子さんが4歳。上のお子さんは3年後には中学生、下のお子さんは2年後には小学生になるはずです。今の社宅の近所で購入しない限り、引越しが2年以上先ならお子さん2人ともに転校が必要となります。

同じ学区内のような限られたエリアで希望条件に合うお住まいや土地を探すのには、時間がかかることも多いので、ある程度余裕を持って動くことが必要でしょう。一方で、転校を伴う住宅購入であれば、お子さんの学校の新学期などに合わせたほうがベターといえます。

そもそも住宅購入までにかかる期間ですが、建売住宅やマンションの場合で最短3ヶ月程度、注文住宅の場合は1年~1年半程度見ておくことが必要です。こうしたスケジュール感も踏まえて検討しましょう。

Dさんは現在家賃がまったくかかっていないということで、経済的負担はかなり軽くなっていると思います。希望するエリアや住まいの種別によっても変わるので一概には言えませんが、金銭面だけで考えれば「ギリギリまで社宅」という選択はお得かもしれません。

ただ、いずれ家を買うのであれば、ここまででご説明したさまざまな状況を加味する必要がありますし、費用面でここ数年は得をしても、後々の負担が大きくなることも考えられます。ご年齢や現状分かっている状況からすると、早めに動くことがおすすめです。


すぐに購入VS.何年か後に購入 変わるのは?

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社宅・家賃補助利用者に限らずですが、住宅購入のタイミングを迷うときには、買う時期によってどんなポイントが変化するかを意識してほしいです。

例えば、すぐに購入する場合と、何年後かに購入する場合では、

  • 金利

  • 借り入れできる金額

  • 検討できる物件種別

などが変化する可能性があります。

金利は常に変動するものですし、Dさんの例でも説明したように、借入期間を短くすると、借入可能な金額が長く借りるケースに比べて小さくなってしまうことがあります。頭金が何千万円単位で用意できるなら話は別ですが、基本的には借入期間が25年以下になると、借入金額は抑えられると思っていただくとよいと思います。

さらに、借入金額が小さくなると、物件種別の検討幅も狭まってしまいます。その結果、新築物件を希望していても中古物件にせざるを得なくなることもありえるのです。

最終的にどのタイミングで住宅を購入するか決めるときは、「将来どういう暮らしをしたいのか」を考えることがカギになると思います。

  • どのエリアで暮らしたいのか

  • 物件は注文住宅がいいのか、建売住宅や中古住宅がいいのか

  • 広さや欲しい設備はどんなものか

住まいに求める条件を整理したうえで、どんな暮らしを実現したいのか考え、タイミングを決めてみてください。


悩んでいる時間がもったいない。まずは気軽に相談してみよう

今回は社宅を利用するDさんを例に挙げてご説明をしましたが、ローン返済までのお支払いの金額などを、皆さんご自身でシミュレーションするのはかなり難しいのが実際です。
ですので、FPなどの専門家がいる機関や住まいの窓口のような相談サービスなどで、プロの意見を聞いてみるとよいと思います。

なお、住まいの窓口の利用者の方には、相談を進めるなかで希望が変わる人のほうが多いので、「まだ何も決まっていない」「迷っている」といった人でも大丈夫です。「少し家に詳しい人に相談する」くらいの気持ちで、ぜひ気軽に利用してみてください。


いかがでしたか。
社宅・家賃補助利用者の方はもちろん、どのタイミングで家を買おうか迷っている方にも参考になっていればうれしいです。
住まいの窓口の相談も活用してみてくださいね。


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