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夫婦で意見が真っ二つ! 住宅購入でもめるお客様の仲裁術

こんにちは。
LIFULL HOME'S 住まいの窓口note編集部の山口です。

LIFULL HOME'S 住まいの窓口(以下、住まいの窓口)では、日々たくさんのお客様から住宅購入のご相談を受けています。お客様のなかには、ご夫婦やパートナーの方と来店される方も多くいらっしゃるのですが、お互いの家への思いが熱を帯び、時に白熱したバトルが繰り広げられることも…。

そこで、今回は住まいの窓口のハウジングアドバイザーに、ご夫婦で意見が割れたお客様のご相談にどう対応しているのか、お二人の意見がまとまり、購入に至るまでのプロセスを聞きました。


▼住まいの窓口についてはこちらをご参照ください。

「マンションVS一戸建て」「コスパ重視VS家事動線重視」…家の購入で揉めやすいのは?

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――住まいの窓口のお客様で、家を購入するときに揉める例にはどのようなものがありますか?

「マンションか一戸建てか」「郊外か都心寄りか」などで意見が分かれる方が多い印象です。

マンションか一戸建てかは、ご夫婦それぞれのご実家の環境がご意見に反映されるようですね。ご実家が一戸建てのお客様だと一戸建てがいい、ずっとマンション住まいだとわざわざ一戸建てにする必要はないのでは、という意見になることが多い傾向です。

郊外か都心寄りかは、現在のお仕事や職場環境により意見が分かれるケースが目立ちます。都心への出勤がある方だとできるだけ都心に近い場所がいい、在宅勤務ができる方だと郊外でもいい、という意見になるようです。
そのほか、一戸建てを希望されるお客様では、家を建てた後のランニングコストやメンテナンスコストなど、コストパフォーマンスを重視するか、家事動線など暮らしやすさを重視するかで意見が異なるケースもありますね。

なかには、ご夫婦で快適と感じられる温度が大きく違うので、空調設備をどうするかなどで議論がヒートアップすることもありますよ。


なぜマンション? なぜ一戸建て? 家を購入したい理由の深掘りが解決のカギ

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――議論のポイントはさまざまなのですね。では、揉めてしまった場合はどのように話を進めていくのでしょうか。

ご夫婦それぞれが、「なぜそのご要望を持たれているのか」を深掘りするようにしています。

たとえば、先に挙げたようなマンションか一戸建てかという話でも、「ずっとマンション暮らしだからマンションがいい」という理由であれば、まずは一戸建ても含めて物件を見に行っていただくことをご案内します。
「マンションは自分でメンテナンスをしなくて済むからいい」など、明確な理由があるけれど、メンテナンスフリーの注文住宅などその理由が解消できる場合は、新たな選択肢をご紹介することもあります。

理由が「極力駅から近い所に住みたいからマンション」などであれば、一戸建てはなかなか難しいかもしれません。逆に、駅からの近さを多少妥協できるのであれば、一戸建てにしたほうがその他の希望の条件も叶えられる物件が見つかる場合もあります。
このように、なぜそのご要望なのかを一歩踏み込んで聞くと、本当にそれが今の要望でしか叶わないのかが分かりますし、お客様の選択肢を広げることができるんです。

――選択肢が広がると考えやすくもなりますよね。どのようなことがきっかけで話がまとまることが多いのでしょうか。

実際に物件を見ることがきっかけになるケースが多いです。見ていただくと、エリアの雰囲気や間取り、住宅のクオリティなど、相談時には見えていなかった要素や景色が見えるようになるんです。そうすると、お客様ご自身の優先順位が変わったり、ネックと考えられていたポイントが解決することが多いですね。
その結果、意見が自然と一致することもありますし、ご夫婦間で意見を譲歩できるようになって一致することもあります。

住まいの窓口のお客様の大半は、ご自身で不動産会社や物件の購入を検討されたことのないお客様なので、まず物件を見学して意見を整理することをおすすめすることは少なくありません。


大切なのは「どう歩み寄るか」。家の購入をスムーズに進めるためのポイント

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――お客様をサポートするうえで、ハウジングアドバイザーとしてどんなことを心がけているのでしょうか?

まず、選択肢のメリット・デメリットは常に伝えるようにしています。相談の中でお客様の趣味・嗜好が分かるので、懸念となりそうなことなどは事前にお伝えして把握していただけるようにしていますね。

また、比較・検討の段階では、常に課題を解決して前進できるような道筋を用意するようにしています。たとえば物件の見学をご案内したときは、「なぜ見学していただきたいのか」「特に見ていただきたいポイントはどこなのか」などをお伝えしています。意見のすり合わせができるので、揉めずに検討が進みます。

――最後に、ハウジングアドバイザーの視点でご夫婦で家づくりについて話すときのポイントを教えてください。

まずこれは家づくりの話し合いに限ったことではありませんが、相手の要望を否定しないことが大切だと思います。叶うか叶わないかはいったん置いておいて、相手が望んでいることをまずは要望として受け止める。それを自分の要望とどうすり合わせていくか、どう歩み寄って進めていくかというスタンスで臨んでほしいです。

あとは、実際に見学してから議論することでしょうか。机上の空論は平行線になりやすいです。自分の目で見て判断材料をそろえたうえで話すことを、心がけてみてください。


いかがでしたか。
住宅購入はまだまだ先と思っている方も、自分ならどんな条件がポイントになるか、考えながら生活してみると将来のよいイメージづくりになると思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!


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