ハウジングアドバイザー4人が教える!街選びのポイント
こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口noteです。
2022年7月28日(木)に、LIFULL HOME’Sが監修して制作したムック本『後悔しない街選び超データBOOK』(以下、『街選び超データBOOK』)が発売となりました!
このムック本のテーマは、タイトルの通り「街選び」。
首都圏(1都3県)の街の様々なデータやランキング、専門家による街選びのポイントなどを掲載しています。
そこで今回は、このムック本の発売にあわせた特別企画! 住まいの窓口のハウジングアドバイザー4人に集まってもらい、ムック本の感想や街選びのポイントを語ってもらいました。
住まいの窓口の相談にも役立つ⁉ 街選びデータマップに注目!
――本にも目を通していただき、ありがとうございます!『街選び超データBOOK』の中で面白いと思った企画、役に立つと思う企画を教えてください。
杉坂:私の出身地の八街が魅力的に取り上げられていて嬉しかったです! 紹介されている「平林のだんご」は地元民がよく通うお店なんですよ! また「八街ヴィラ」は、地元の私でも知らなかったスポットなので家族で今度行ってみたいなと思いました。
関谷:「街選びデータマップ」は住まいの窓口の相談にも役立ちそうだなと思いました。例えば、一般病院数。すべての病院数ではないので注意が必要ですが、老後を考えると病院数を見るという視点も必要だなと思いました。子育て世代向けに小児科数があったりするとさらにいいかなと思いますね。
高橋:同じ企画の「待機児童マップ」がいいですよね。住まいの窓口のお客様は小さいお子さんがいる方が多く、待機児童数を気にされる方が多いので、ハウジングアドバイザーとしては毎月アップロードしたデータがほしくなります!
高瀬:「私立中学進学率」が興味深かったです。私立中学には通学時間や区域に制限がある学校もあります。住み替えのときに、私立中学を受験するのかしないのか、受験するならどこの学校に進学したいのかも踏まえて考えたほうがいいです。ぜひ子育て世代に伝えたいところですね。
千葉なら流山、神奈川ならセンター北⁉ ハウジングアドバイザーイチオシの街は?
――ハウジングアドバイザーの皆さんが注目する街、または「このあたりなら住みやすいんじゃないか」と思う街を教えてください。
関谷:私のおすすめは、千葉県の流山市ですね。子育ての環境もよいですし、開発が進んでいてつくばエクスプレス沿いのエリアは特に整備されています。治安や街の雰囲気もよいですし、秋葉原や北千住など都内に出やすいので通勤にも便利なのも魅力ですね。ただ、人気が高いので、土地の争奪戦が起こってしまっている現状はあります。
杉坂:同じ千葉県でも、佐倉市や四街道市が住みやすいと思います。先ほど関谷さんが話していた流山市は千葉の中でも”夢のエリア”で値段も高いのですが、佐倉市や四街道市は流山市よりも手ごろな値段で購入できます。都心までは少し時間がかかるのですが、街並みがきれいで買い物できるところも多く、生活がしやすいと思います。
高瀬:私は神奈川県のセンター北駅周辺がおすすめです。家族でよく遊びに行くのですが、駅前が充実しているんです。ショッピングモールのほか、スーパー銭湯、公園、映画館、博物館とそろっているので、子育て世代にはもってこいですよ。
高橋:同じ神奈川県でいうと、辻堂がいいなと思います。駅の北側の開発は進んでいますし、30分も歩けば海に行けます。
関谷:橋本あたりもリニア新幹線の駅ができるので、これから注目かもしれないですね。
高橋:埼玉県なら川口かなと思います。
関谷:川口の中でも川口元郷駅のほうが開発が進んでいます。JR線沿いよりお手頃な価格で住宅購入ができる埼玉高速鉄道線沿いで、人気の小学校もあるんです。埼玉だと浦和駅周辺は教育環境も整っていて人気なのですが、価格帯が高いエリアなので、川口元郷のあたりは今後注目のエリアなのではないでしょうか。
勤務地? ハザードマップ? 実家からの距離? 幸福度が高まる街選びのポイントとは
――街選びのときはこういうところを見るといい、というポイントがあれば教えてください!
杉坂:勤務地が近いというのはやはりポイントかなと思います。ずっと通うことになる場所なので。近年災害も多いので、ハザードマップを重視される方もいらっしゃるのですが、ハザードマップ優先で交通の便が悪いところを選んでしまって、毎日の通勤が遠くなってしまうのもまた大変です。災害は想定されていなかった場所で起こることもあります。普段の生活で幸福度が高まる場所、という視点でも考えたほうがいいと思います。
高瀬:杉坂さんの言うように、災害の危険性は必ずしも避けられるものではないので、今分かっている物理的な暮らしやすさを優先することも大事ですね。住まいの窓口にいらっしゃるお客様も、勤務地までの距離、ハザードマップ、実家までの距離を重視する方が多い印象です。
関谷:私も勤務地からあまり遠くない範囲が大事だと思います。1年365日のうち200日くらいは働いているわけですし、休日に出かけたりすることもあると思います。コロナ禍前よりリモートワークが増えてきているとはいえ、勤務地から離れすぎない、都心部に出やすいというのは重要な要素ですよね。あと、今お子さんが保育園に通っていて、保育園の学区内で探したいと希望される方もいるのですが、ハウジングアドバイザーの視点からすると、保育園の2~3年より一生を考えて選んだほうがいいなと思います。
高瀬:お子さんが生まれている方だと、子育て環境がいいところにしたいという要望も多いですよね。公園が多い、治安がいいなど。
高橋:子育ての面では、補助金を気にされるお客様もいます。先日担当したお客様の例なのですが、2つの候補エリアがあって、その2つだと子どもの医療費の助成額が全然違うと話されていました。子どもが小さいと年間何十回と病院に行くので出費の額がかなり違ってきます。そういうポイントを見ておくことも必要ですよね。
関谷:電車の1駅はせいぜい5分、10分。1駅都心部より離れたとしても、生活がよくなるのだったら、離れた駅を選んだほうがよいこともあります。ハウジングアドバイザーとしては、そうした提案も積極的にしていますね。
「したい暮らしができる街」は自分の知らないところにもあるかも?
――これから家づくり、家探しを始める読者の方へ一言お願いします!
杉坂:エリアを重要視されている方は多いですが、購入するとなるとエリアだけでなく、建物のスペックとのバランスを見ることも大切になってきます。そのあたりは自分たちだけでは判断しにくいところもあると思うので、プロの意見も踏まえながら、後悔のない家づくりをしてほしいです。
高橋:「家を買う=街を買う」くらいの意識でいてほしいですね。家の間取りなどは後々変えることもできますが、街を変えることはできません。「自分に合っている街を購入する」くらいの気持ちが大事だと思います。また、土地も物件も、「これだ!」と思えるものはなかなか出てこないので、出会ったタイミングも大切にしてほしいですね。
関谷:私は高橋さんの意見と少し違うのですが、エリアはあくまで暮らしの中の優先順位の一つだと思っています。もちろんエリアを第一優先にするという選択肢もありますが、例えば「家に帰ってゆっくりする」ことを最優先にしたいのならば、エリアの優先順位はそこまで高くなくてよいかもしれません。エリアにとらわれすぎて目線を狭めすぎないようにしてほしいな、と思いますね。
高瀬:僕からは、自分が知っている範囲のみで探すのはもったいない、ということを伝えたいです。自分が暮らしたい条件がかなうエリアは、他にもあるかもしれません。その場所で少しでも安くマイホーム購入がかなうなら、その分自分の好きなことにお金を充てたりもできるので、より豊かな暮らしができる可能性があります。ぜひ今回のムック本なども活用して、自分がかなえたい暮らしを実現できる街を選んでほしいです。
いかがでしたか。
ハウジングアドバイザーならではの街選びの考え方、皆さんの参考にしてもらえたらうれしいです。
『後悔しない街選び超データBOOK』は首都圏の書店およびAmazon、楽天BOOKSなどで販売しています。こちらもぜひご覧ください。
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