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編集スタッフが独断と偏見で選ぶ 読みたくなる家づくり本4選

こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口note編集部の山口です。

日々、住宅購入に悩むみなさんの相談に乗っている住まいの窓口ですが、実は編集スタッフを中心に、住宅購入に役立つ本(主に住宅情報ムック)の取材や編集協力、情報発信も行っています。

今回はその編集スタッフが、普段制作に携わっている以外の本から、読者のみなさんにおすすめしたい本を4冊、ピックアップしてご紹介します。

読みやすく、思わず手に取りたくなるものを中心にご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

(※本件、Amazonリンクを貼付していますが、PRではありません)


編集スタッフが選ぶ 読みたくなる家づくり本4選

①間取りのすごい新常識

「40人の人気建築家に聞いた」というキャッチコピーに惹かれて手に取った本。専門家の知見を多数集めたとだけあって、様々な切り口から間取りを考えるのに役立つ情報を網羅しているのが特長です。

私が面白いなと思ったのは、「13の動線から考える間取り」。
動線というと、家事動線や帰宅動線などを思い浮かべる人が多いと思いますが、この本ではそうしたポピュラーな動線だけでなく、「犬動線(=足の洗い場からリビングまでの犬専用の動線)」「おもてなし動線(プライバシーを確保して来客を迎え入れられる動線)」など、ちょっと変わった動線を取り入れた間取りも紹介しているんです。

それぞれの動線を確保した間取りパターンを複数、図で紹介しているので、わかりやすさも抜群。

そのほか、

  • 室内外の視線を高低差でコントロールする方法

  • 奥行きのある建築にする場合の採光(光の取り入れ方)の工夫

  • キッチン、玄関、廊下など、各部屋別の上手な収納の作り方

など、実用的な情報も写真を交えてたくさん解説されています。

注文住宅希望で間取りにこだわりたい人はもちろん、建売住宅やマンションを購入する人が間取りをイメージするときにも大いに役立つ1冊だと思います!


②暮らしが整う家づくり~これまでとこれからの暮らしに向き合って家を建てました

こちらは、美しい表紙の雰囲気に魅せられて購入。家づくりとは無縁という著者が、自分の家を建てるまでの過程をまとめています。

「暮らしが整う家づくり」というタイトルにもあるように、著者がそれまでの家での暮らしに感じていた悩みを新居で解決しようと、間取りや部屋の配置に工夫をしながら家づくりを進める様子が細かく書かれています。

  • タオル掛けが洗面所から離れていて床が濡れてしまうのを防ぎたい

  • 玄関に上着や荷物を置きっぱなしにしてしまわないようにしたい

  • カビやぬめりの掃除が最低限で済む浴室にしたい

など、挙げられているのは私たちにも身近な悩みばかり。それを著者がどう解決していったかが参考になります。
家づくりへの思いや気持ちの変化も描かれていて、私が特に印象に残ったのは下記の記述。

「新居に引っ越したら頑張る!という気持ちは悪くないと思うけれど、『頑張る』が前提になると、解決できなかった時に自分や家族の努力不足に矛先が向かってしまう。頑張る以外の方法で解決したいと思いました。」

『暮らしが整う家づくり~これまでとこれからの暮らしに向き合って家を建てました』山内彩子著p49より

長く暮らす場所だからこそ、頑張らなくても理想の暮らしに自然と近づける工夫をする、という考えはとても納得でした。

完成後の家の様子や、完成してから7年経ち(本出版時)、お子さんの誕生など生活の変化にあわせて、家をカスタマイズさせた様子なども掲載されています。


③女ひとり、家を建てる

フード編集者・ツレヅレハナコさんが著者の家づくり記録『女ひとり、家を建てる』。
食べること・料理することが大好きな著者が、建築家と二人三脚で「台所愛」満載の家をつくるまでの様子が記されています。

私自身、食が好きということもあって「どんな家が建つのだろう?」と興味津々で読み進めていったのですが、

  • 台所が好きすぎて1階と2階の2か所に設置、2階の半分近くが台所

  • 寝室や浴室は狭くていい。浴室はシャワーのみ

といった、斬新な家づくりにビックリ!

「こだわりたい部分は、人と同じじゃないから、自分基準で選ぶ」という見出し(本書p60より)もあるように、自分の好きなこと、やりたいことにこだわり、振り切った家づくりをする様子が読んでいてとてもカッコよく感じました。

フルオーダーでつくったこだわりの台所の制作を工場で見学した様子や、料理家の仲間や友人を招いて大々的に行った上棟式の様子なども紹介。
家づくりの過程を楽しみながらやりきる著者のスタイルが、とても魅力的な1冊です。


④ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則

間取りというと、おしゃれなデザインや機能性などに目が行きがちですが、この本は「空間デザイン心理学から考える部屋づくり」がテーマ。
心理学や行動科学の観点から、人を幸せにする住まいを研究、間取りや家具の配置のポイントを解説するという新しい切り口が印象的です。

「家族関係がよくなる部屋の法則」「仕事・勉強に集中できる部屋の法則」「子どもの健やかな成長をうながす部屋の法則」など、その人がかなえたい目的別に部屋づくりのポイントを知ることができます。

私が気になったのは、「人生がうまくいく部屋の法則」。思わず熟読してしまったパートですが、本書によると、情報が多いと脳のエネルギーを消耗してしまうのだそうです。
消耗を防ぐには、

  • 部屋を片付けて情報量を減らす

  • 視野の左側を優先的に片付けて気分が上がるものを置く

がいいとのこと。さっそく実践してみようと思いました(笑)。
ほかにも「こんなことで!?」と驚くようなポイントがたくさん紹介されていて、発見が満載です!


いかがでしたか。
住宅購入や家づくりの情報収集、というと腰が重い方もいるかもしれません。そんなとき、手軽に本を読むことから始めてみるのも手ですよ。
年末年始で長期休みがある方も多いと思いますので、この機会にぜひ読んでみてくださいね。

なお、冒頭でも触れましたが、住まいの窓口でも多数の本を監修しています。こちらもチェックしてみてください。

▼住まいの窓口が監修する本

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