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土地探しが進まないあなたへ 上手な決め方教えます!

こんにちは。
LIFULL HOME'S住まいの窓口note編集部の山口です。

注文住宅を検討している人からよく聞かれるお悩みが、「(家を建てる)土地が見つからない」というもの。
なかには、年単位で決まらない!という人もいるほど、苦戦することの多いプロセスのようです。

そこで、今回は住まいの窓口のハウジングアドバイザー・原口さんに土地探しのポイントについて聞きました。

聞き手:原口さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
東京都出身。前職で不動産会社の仲介営業を担当しており、その経験を活かして住宅購入の相談にあたっている。神奈川県を中心とした首都圏エリア相談を担当。趣味はドラマ観賞。


原因別!難航する土地探しの解決策

土地探しが難航しがちな原因としては、次の6つが挙げられます。

原因1:希望するエリアが狭い・条件が多すぎる

「○○市内のこの住所のエリア」と地域を限定しながら、「治安がいい」「歩道がある」「駅から徒歩10分以内」「ハザードマップのエリアに入らない」「坂が少ない」「日当たりがよい」…など、希望条件をたくさん挙げていませんか?
探している地域が狭ければ、土地の候補は自然と少なくなりますし、そこに人気の条件が加われば、さらに候補は減ります。

長く住む場所だからこそ、妥協するのは厳しいと思います。ただ、自分の希望を100%満たす土地はそうありません。今挙げている条件に当てはまらなくてもどこまで受け入れられるか考えておく必要があります。

解決策
なぜその条件を挙げたのか振り返って、本当に必要な条件かを見直してみてください。そのうえで条件の優先順位をつけてみると、候補の土地が増え、選びやすくなるはずです。

原因2:エリアの相場価格と希望する価格がずれている

探しているエリアで売りに出ている土地が全部高く感じるときは、そのエリアの相場価格と予算が合っていない可能性が大きいです。

「待っていれば相場よりも安い価格の土地が出てくるんじゃないか?」と思う人もいるかもしれませんが、売主側も少しでも高く売りたいはず。相場より極端に安い価格になることはありません。
もし相場より極端に安いときは、建物が建てられないなど、住むうえで障害を抱えている難アリの土地の可能性もあります。
ある程度自分の予算と合うエリアで探すことが土地探しのポイントです。

解決策
ご自身の希望価格の設定を見直すか、もう少し相場の安いエリアに探す範囲を広げるなどして、予算とエリアの相場を合わせるようにしましょう。

原因3:希望エリアでかなわない/両立しにくい条件を挙げている

条件が多すぎても決まりにくいですが、条件をある程度絞っても、希望するエリアではその条件がかなわない、挙げた条件同士が両立しなくて苦戦することもあります。

例えば、「閑静な住宅街に住みたい」「スーパーは徒歩5分以内の場所にほしい」は両立が難しい条件の一つです。
各エリアには、用途地域といってどんな建物を建ててよいかが定められています。
「閑静な住宅街」を希望するなら第一種低層住居専用地域が最適ですが、この地域はお店を建てるのが難しいんです。「スーパー徒歩5分以内」となると、お店が建てられる別の用途地域も近い場所や第一種低層地域でないエリアで静かな場所を選ぶなどしなくてはなりません。

もちろんどちらの条件も希望してよいものですが、どちらもかなえようとすると検討が長引く可能性もあることは覚えておきましょう。

解決策
検討を長引かせず、予算内に決めるのであればどちらかの条件を選ばなければならないこともあります。優先順位を考えておきましょう。

原因4:ネックが1つでもあれば検討外にしてしまっている

土地の形が悪い、坂が多いなど、何か気になる部分があると即検討外にしてしまっていませんか?

例えば、土地の形が悪くても、設計の技術力次第で希望の住宅が建てられます。過去、住まいの窓口でも土地の形が三角形で購入を躊躇していたお客様が、ハウスメーカーにその土地の形にうまく合う設計プランを立ててもらい、購入を決断できた例もありました。
なお、土地は形が悪いと相場より安い価格で購入できたりするので、プランさえ合えばお得な買い物にもなります。

このほかにも、検討外にしていた土地が実は十分検討できる土地だったということはよくあるので、すぐに検討外にしてしまうのはもったいないです。

解決策
すぐにナシと判断せずに、候補の土地が本当に自分の検討範囲外なのかをよく考えてみましょう。

原因5:挙げている条件が抽象的

「治安がいい」「歩道がある」「学校の評判がよい」などは、人によって満たしているかどうかの基準が異なる、抽象的な条件といえます。

例えば、「治安がいいエリア」を「犯罪が少ないエリア」と考える人もいれば、「居酒屋が少なく深夜の人通りが少ないエリア」と考える人もいます。
ハウスメーカー側は治安がよいと思って紹介したのに、紹介された自分はよいと思えなかった…としたら、ハウスメーカー側も困ってしまいますよね。
つまり、抽象的な条件の優先順位を上げてしまうと、紹介されづらくなってしまうんです。

優先順位を高くするのは、「駅徒歩10分以内」「ハザードマップの浸水エリア外」など、具体性のある条件にしましょう。

解決策
土地探しをお願いするときには、具体的な条件を伝えて当てはまる土地をとりあえず紹介してもらいましょう。そのうえで、自分で現地を見て判断するスタンスがおすすめです。

原因6:情報の獲得手段が少ない

土地探しを始めるときには、まず建築を依頼するハウスメーカーに一緒に紹介してもらうのが最も効率がよいです。ただし、希望する条件が厳しいとハウスメーカーだけでは見つからない可能性もあります。

ハウスメーカーに依頼してもなかなか見つからないときは、自分でも調べたり、他の会社に探してもらったりしてみましょう。
「依頼しているハウスメーカー以外にお願いしてもいいの…?」と思うかもしれませんが、どこで土地を買うかは契約者の自由なので問題ありません。

解決策
自分でポータルサイトを使う、希望エリアを歩いてみる、その地域に強い不動産会社にお願いするなどして、情報の獲得手段を増やしてみましょう。

住宅ローン審査が通っていないと、土地は購入できない!?

住まいの窓口では、希望する方には土地も探すことができるハウスメーカーをご紹介し、ハウスメーカーの検討と土地探しを一緒に進めてもらうようにご案内しています。原因6でもご紹介したように効率的ですし、ハウスメーカーしか持っていない土地を紹介してもらえることもあるからです。

もし、今先に土地から探している方がいたら、ハウスメーカー探しも同時並行で進めるようにしてみてください。
先に土地探しだけを進めてしまうと、土地が見つかって申し込みをするときに大変になります。住宅用の土地を購入する際には、住宅ローンの審査が通っていることが条件になるからです。

住宅ローンの審査では、その土地に家を建てるハウスメーカーや建築プランを金融機関に示さないとなりません。
土地が見つかって、実際に購入するまで売主に待ってもらえる期間は最大でも2週間程度。その間にハウスメーカーを一から決めて、ある程度の建築プランまで示すのは難しいです。審査の結果を待っている間に他の人にとられてしまうこともあります。

土地が見つかるまでにハウスメーカーや建築プランを完全に決めきる必要はありません。ただ、ハウスメーカーの候補を2~3社に絞ったうえで土地探しを始められると安心です。

土地探しをスムーズに進めるポイントは?

ここまでを踏まえて、土地探しをスムーズに進めるポイントを改めてご紹介します。

①難航している原因を考えてみる

土地探しが難航している人は、先ほど挙げた原因のどれかに当てはまるものがあるはずです。原因を探し、それに合った解決策をとりましょう。
「エリアを見直す」「予算設定を見直す」「条件を見直す」ことで、土地の選択肢はかなり広がると思います。最初から適切なエリアや予算、条件を挙げているのが理想ですが、悩んだときに改めて整理するのは効果的です。
なお、すでにハウスメーカーに建築プランを出してもらっている段階なら、建物のプランを見直すことで、土地にかけられる予算を上げられる可能性もあります。予算を見直すときにはあわせて考えてみてください。

②購入に必要なチェック項目を書き出しておく

候補の土地が見つかっても、悩んでしまう・決めきれないなどの声もよく聞きます。家族の今後の人生がかかっているので、責任を感じたり、決めるのが怖くなったりするのは自然なことです。
結局決めきれずに購入できない…という事態を防ぐには、候補の土地が見つかったときに事前にチェックする項目を書き出しておくのがおすすめです。
事前に条件としていた項目にすべてチェックがついたのなら、それは客観的にもいい土地だと判断できるのではないでしょうか。

③悩んだときには自分の感情に問いかける

悩んでしまう・決めきれないときには、「その土地が売れたときに後悔するか」を考えてみるのもいいと思います。「結構落ち込みそうだな」と思ったらかなり気に入っているはずなので、購入を進めてよい一つの指標になると思います。

これから土地探し、家づくりをする人に向けたアドバイス

土地探しに悩むのは、当たり前のこと。住宅購入をする人誰しもが経験する過程だと思います。そこで悩んでしまうことを気にする必要はありませんし、一人で責任や悩みを背負いこむことはありません。
心が軽くなると視野が広くなったり、いろいろな選択肢が見えてくると思います。ハウスメーカーの担当者や住まいの窓口のハウジングアドバイザーなど、頼れるところにはどんどん頼ってください。


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