安すぎる土地には裏がある⁉ │家づくりの豆知識♯構造編
こんにちは!
LIFULL HOME’S 住まいの窓口です。
このシリーズでは、家づくりに関するちょっとしたお役立ち情報を「家づくりの豆知識」として、住まいの窓口アドバイザーのひと言解説とともにご紹介しています。
第2回となる今回のテーマは、家の「構造」に関する豆知識です。
豆知識①:安すぎる土地には往々にして裏がある
いい場所に安い土地を見つけたからといってすぐに購入してしまうと、後で思わぬ出費が待っているかもしれません。
土地が安いのにはそれなりの理由があります。例えば地盤が軟弱だったり、擁壁(土留め)が必要など、改良に余計な費用がかかる土地もあるのです。
そのほか、借地権付きの土地や、地主が親子などの共有名義で持っている土地、傾斜地にある土地、私道に上下水道管やガス管を設置しなければならない土地などは、価格が安くなる傾向があります。土地探しはプロに同行してもらうと事前にこうしたポイントを確認できて安心です。
💁♀️アドバイザーのワンポイント解説
安すぎる土地には往々にして裏がある、まさにそのとおりですね。上記の例は確かに避けるほうが多い条件だと思いますが、そのほか、一般的にはネガティブに捉えられやすい「旗竿地」や「北向き地」などに関しては、メリット・デメリットが明確にあるため、人によってはメリットの部分が勝さり、しかもお値打ちで買えてラッキーという場合もあります。一生に一度の買い物なので、どうしても悪い要素に目がいってしまいがちですが、どんな土地でも視点を変えればよい点も見つかりますよ。
豆知識②:同じ面積の土地でも立地によって家のカタチは変わる
敷地面積が同じで、見た目が変わらない土地でも、立地によってさまざまな法律が定められているため、建てられる家のカタチは変わってしまいます。
例えば、100坪の土地で建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)が80%なら建築面積は最大80坪になりますが、60%なら60坪の面積までしか建てられません。
そのほかにも、目の前の道路幅次第では2階建てが難しいなどの条件があるので、家を建てる際には土地の広さだけでなく各種法律を確認する必要があります。
💁♀️アドバイザーのワンポイント解説
この土地ならどういう高さと形状の建物が建てられるか、こればっかりは少しの勉強でいきなりわかるものではないと思います。そのため、「よい土地があった!」と思って勢いで契約するのは非常に危険です。購入の契約をする前に、必ず建築に詳しい人にその土地を見てもらい、希望の建物が建てられるか見定めてもらうようにしましょう。
豆知識③:「木造より鉄骨のほうが火災に強い」わけではない
木材は確かに燃えやすいですが、ある程度の太さや厚さがあると、いったん燃えても表面が焦げる(炭化層を作る)だけで、火が内部まで進行しないため、柱や梁の強度が低下しにくいという性質があります。
そのため木造だから燃えやすいとは一概には言えません。むしろ火災では、壁や窓の耐火性のほうが重要です。火災における耐火性を考えるなら、木造か鉄骨かにこだわりすぎる必要はないのです。
豆知識④:断熱の鍵を握るのは「壁」ではなく「窓」
断熱性能を高めたいと考えたとき、まず断熱材を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はくせ者は窓やドアといった開口部。住宅の断熱性能はここからの熱の出入りに左右されます。
経済産業省の試算によると、夏は窓から熱の71%が入り、冬は窓から熱の48%が逃げているとのこと(1992年省エネ基準レベルの断熱性能の住宅での計算例)。つまり断熱性能を高めようとするなら、壁や床より、まずは窓の断熱性能を高めることが先決なのです。
💁♀️アドバイザーのワンポイント解説
家づくりは本当に十人十色だと思います。「夏涼しく、冬暖かい家にしたい」という希望があれば、窓はなるべく小さく、数自体も少なくしたほうがより理想に近づけます。しかし、光の差し込む量が少なく、朝から電気なしでは少し暗い家になってしまうかもしれません。また、「明るいLDKにしたい」という希望があれば、太陽の光が差し込むように大きな窓を数多く設けたほうが理想に近づけます。ただ、外気が入りやすくなり、室内温度に悩まされる可能性もあります。理想の住まいは人それぞれです。自分たちに合った選択をするようにしましょう!
豆知識⑤:吹き抜けやリビング階段があっても工夫をすれば断熱効率を高められる
吹き抜けやリビング内に階段を設けるリビング階段は、開放感があり、人気が高い設備です。一方で、どちらも冬は1階で暖めた空気が2階へ抜けていき、夏は熱気が2階にたまりやすいなど、冷暖房の効率が悪くなりがちというデメリットもあります。しかし、そうしたデメリットも家の断熱性能を高めたり、全館空調を導入したり、シーリングファンを活用するなどの方法で解消することができます。
専門的な用語も多くなりましたが、一度でも聞いたことがあれば今後調べたり、現場の担当者に質問したりもしやすいはず。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
出典/LIFULL HOME’S 住まいのお役立ち情報「家を建てる前に知っておきたい50のトリビア」
編集/LIFULL HOME’S 住まいの窓口
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