マンション派→一戸建て派も! 住宅購入の種別はどう決める?
こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口です。
「家を買うなら予算的にマンションかも…」「一戸建てを買いたいけれど、やっぱり高いよね…」――住宅購入に興味のある皆さんのなかには、そんなふうに考えている方もいると思います。
しかし、住まいの窓口に訪れるお客様には、「当初マンションのみの検討だったが、一戸建て希望になった」「予算的に無理だと思っていたけれど、新築一戸建てを購入できた」という方も多くいらっしゃるようです。
そこで今回は、住まいの窓口のハウジングアドバイザーに、お客様がマンションから一戸建てに希望が変わる背景や、そもそも住まいの種別をどう決めたらいいのかを聞きました。
マンション→一戸建てへの希望変更にはどんな理由がある?
――冒頭でも触れたように、当初マンションを希望されていたお客様が一戸建て希望になるケースがある、と伺いました。
そうですね。住まいの窓口のお客様には、検討のなかで種別の希望が変わる方や、そもそも種別の希望が決まっていない方もたくさんいらっしゃるのですが、マンションのみを検討されていた方が一戸建て希望になる、というケースは多いです。
――一戸建て希望に変わるという背景には何があるのでしょう。
一戸建て希望に変更される方の背景は大きく2つあり、1つは資金面、もう1つは住環境面です。
資金面でいうと、物件の価格がマンションのほうが安いから、という理由でマンションを希望されるお客様もいらっしゃいます。
しかし、マンションだと物件の価格以外に、月々の管理費や修繕積立金、駐車場代などがかかります。いくら物件価格が抑えられても、そうした支払いで住宅ローンの返済とは別に月々のお支払い金額が3万~4万円くらい上がってしまうケースがあるんです。
一方、一戸建ての場合、管理や修繕に必要な費用は自分たちのタイミングで支払うことができ、駐車場代も敷地に余裕があればかかりません。そう考えると、月々のお支払金額がマンションと一戸建てで変わらない場合も多々あります。結果的に、物件の予算を上げて検討ができるようになったり、より物件の選択肢が広がったりするので、一戸建て希望になる方も多いです。
住環境面というのは、音の問題や部屋数に関することです。一般的に、マンションより一戸建てのほうが、お隣と離れている分、音などを気にしなくて済みますし、部屋数も確保しやすいです。
特にお子さんのいるご家庭だと、検討を進められるなかで、お子さんの泣き声や走り回る音などに気を使わなくていい、将来お子さんに自分の部屋を与えやすい、などに利点を感じられるようになり、一戸建て希望に変更されることがあります。
実際、私が以前担当したお客様にも、当初は中古マンション希望だったところ、予算の面に大差がないことを知り、住環境の面に魅力を感じられたことで、最終的に注文住宅で決定された方がいらっしゃいました。
実際に見ると希望が変わる? マンション検討者に覚えておいてほしいこと
――そうしたいわゆる「住まいの種別」は、検討のどの段階で決まるのでしょうか?
物件を見たタイミングで決まることがほとんどです。実際に一戸建てを見たら、やっぱり広々暮らせることに魅力を感じて一戸建てにする、という方が多い印象です。やはり実際に見ると、イメージがかなり変わります。
ですので、住まいの窓口では、マンションと一戸建てで迷われている方、マンションを希望されているけれど一戸建てのほうがご希望に合うのではないかと思われる方には、両方の見学をご案内することも多いです。
最初に一戸建てとマンション、両方を視野に入れて検討し、両方見たうえで決めたのなら、納得のいく選択になりますよね。
――今まではマンション希望だった方が一戸建て希望になるケースを教えていただきましたが、逆に、検討のうえマンション希望になる方はいるのでしょうか?
少ないですが、いらっしゃいます。マンションを希望される方は、利便性やセキュリティ、管理の楽さを重視されますね。
先ほどお話ししたように、価格や住環境は一戸建てのほうがよい場合も多々ありますが、利便性の面はマンションのほうが勝ることが多いです。
セキュリティは、マンションだと警備員がいたり、オートロックがあったりしますし、高層階になればなるほど侵入者のことを考えなくてよくなります。管理についても、庭や共用部のメンテナンスをしてもらえるなどの利点があります。
ただし、セキュリティや管理の懸念点は一戸建てでもある程度カバーできるのも事実です。
例えば、セキュリティ面の不安は、警備会社と契約しておくことで解消できます。管理の負担は、コンクリートを敷き詰めてそもそも草木が生えないように設計しておく、メンテナンスが少なくて済むような外壁にするなどで軽減することが可能です。
あくまでこれらを実施できるのは注文住宅中心にはなりますが、選択肢としては知っておいていただくと検討しやすいと思います。
※一戸建てとマンションの違いについては、以下の記事もご参照ください。
検討段階で種別を決めきらなくていい。長く住み続けられる家を購入するためには
――これから住まいの購入を考えている方へのアドバイスをお願いします。
まずは、視野を広げて検討してみてほしいですね。「自分たちの種別はこうだ」と決めつけて検討するのではなく、「どんな環境で暮らしたいか」を考え、そのうえで種別を選ぶと、納得感のある決断になると思います。そうした過程で、住まいの窓口はよいパートナーとして皆さんのお手伝いができると思います。
また、長期的な視点を持って検討してほしいです。この物件を買ったら10年後、20年後、どういう使い方になるのだろうと想像することが大切です。将来的なライフスタイルに合いそうであれば、少し高くてもベストな選択になることもあると思います。
目先の物件の価格にとらわれず、ご家族との将来を見据えた購入にしていただきたいです。
いかがでしたか。
本記事が、みなさんの住宅購入の視野を広げていただくきっかけになったらうれしいです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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