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結婚後VS.出産後 マイホーム購入時期のベストはどっち?

こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口note編集部の山口です。

「結婚して生活が落ち着いたら、早めに家を買いたい」
「家を買いたいけど、子どもが生まれてからかな」

この2択、あなたならどちらが良さそうと考えるでしょうか?

「いつ家を買うか」は住宅購入検討者の間で関心が高い話題ですが、「結婚」「出産」などのライフイベントの前後は、住宅購入を検討する人が特に多く、どちらのタイミングにあわせるか迷う人も少なくありません。

そこで、今回は住まいの窓口のハウジングアドバイザー・稲葉さんにマイホーム購入の時期は、結婚してすぐがよいのか、出産後がよいのかを解説してもらいました。

話し手:稲葉さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
東京都出身。前職はウェディングプランナーで、人の人生により深く関わる住宅購入のサポートがしたいとハウジングアドバイザーに転身。現在は東京エリアの相談を担当。趣味はライブ観賞。


結婚後VS.出産後 相談が多いのは? 

山口:住まいの窓口のお客様が来店するタイミングは、「結婚したらすぐ」と「子どもが生まれた後」、どちらが多いですか?

稲葉:どちらかでいうと、子どもが生まれた後の方のほうが多い印象です。具体的にいうと、お子さんが1歳前後でお越しになる方が最も多いです。ご妊娠中の方も少なくありません。

山口:生まれた後は大変なイメージがあったので意外でした!

稲葉:お子さんが生まれると手狭さを実感するのだと思います。
住まいの窓口に来店されるお客様には、「お子さんが生まれて今の家だと狭いと感じるようになった」とおっしゃる方が多いんです。
そのほか、お子さんにまつわる理由としては、保育園や治安など、子育て環境を考えて…とおっしゃる方がいます。

山口:お子さんが生まれたことで、現実的に家を買う必要性を感じて検討を始めるんですね。では、結婚後すぐに来店される理由には、どんなものがあるでしょうか?

稲葉:結婚してすぐ購入に動くのは、「結婚式も終わって次は家かな」などのイメージを持っていた方、「いずれ家を買うのだから早いほうがいい」とおっしゃる方が多いです。総じて、将来を見据えて計画的に動いている印象があります。


結婚後VS.出産後 金銭面ではどう変わる?

山口:「結婚してからすぐ」と「子どもが生まれた後」で住宅購入を検討するメリット・デメリットを聞きたいのですが、まず金銭面ではどうでしょうか?

稲葉:共働きのご家庭の場合、お子さんが生まれると産休や育休、時短勤務が入る可能性が高いので、結婚してからすぐのほうが借り入れできる金額を高くしやすいです。
また、住宅ローンを早くから組める分、払い終わりを早められるのもメリットだと思います。

山口:結婚直後だと結婚式や新婚旅行などでまとまったお金を支払ってしまい余裕がない…なんてご夫婦もいると思いますが、そのあたりはどうですか?

稲葉:貯金がゼロの状態ですぐに家を買うのはさすがに難しいですが…。
注文住宅ならハウスメーカーを決めてから契約するまで、建売住宅やマンションでも物件を見てから契約するまでに数ヶ月~半年くらいはかかります。例えば結婚式が終わって貯金に余裕がなくても、その期間を利用して用意するなどもできると思います。

山口:すると、お金の問題はなんとかなりそうですね。

稲葉:ただ、結婚してすぐだと将来的なライフプランが見えていない場合も多いです。一方でお子さんが生まれた後だと、お子さんに関わるお金や教育費用などがどれくらい必要か具体的になります。ライフプランに合わせて予算がイメージしやすくなるのは、出産後に購入するメリットだと思います。


結婚後VS.出産後 進行面ではどう変わる?

山口:家づくりを進めるうえでの進めやすさなどはどうですか?

稲葉:動きやすさで言えば、結婚してすぐですね。お子さんがいると、お1人が途中でお子さんをあやす…などになりがちで、ご夫婦2人で集中しての相談がなかなか難しいんです。
住宅展示場での相談も2時間くらいはかかりますし、家づくりが始まるとハウスメーカーとの打ち合わせが4時間近く続くこともあるので…。

山口:確かに、それはお二人のときのほうが進めやすそうですね。

稲葉:ただ、お金面でもお話ししたように、お子さんが生まれた後のほうがお子さんとの暮らしを具体的にイメージできることは、ここでもプラスに働きます。お子さんの荷物でどれくらいのスペースが必要かなどもわかるので、ライフスタイルに合った家にしやすいです。

山口:将来的にお子さんもほしいという段階だと、お子さんとの生活を具体的にイメージするのは難しいですよね。以前、お子さんがある程度大きくなってからの購入だと、学区内で物件探しをするので選択肢が限られてしまうという話も聞きました。

稲葉:そうですね。お子さんが小学校に入ってからとなると、転校をさせたくないと、同じ学区内で購入を検討する方が増えます。そうなると物件の選択肢が減りますし、価格も上がってしまう可能性があるんです。

山口:となると、小学校に入る前までに余裕を持って検討できると良さそうですね。

▼学区を考慮した住宅購入についての記事はこちら。

アドバイザーから見たおすすめタイミングは?

山口:稲葉さんとしては、どちらのタイミングがおすすめでしょうか?

稲葉:ご家庭によって状況が違うので、一概にどちらとは言い難いです。
ただ一つ例を挙げると、過去の住まいの窓口のお客様でお子さんが生まれる前に打ち合わせを始め、家を建てている間に妊娠され、建てた後にお子さんが誕生するというスケジュールで進めた方がいました。
お二人で動けるうちに打ち合わせをし、体調の変化も大きい妊娠時にはほぼ動かず、生まれたお子さんと新居で生活できるのは理想的だと感じました。
妊娠などはタイミングをコントロールできませんし、このお客様もたまたまスケジュールが合った例ですが、結婚後・出産前は一つのタイミングとしてよいと思います。

山口:先ほどのメリット・デメリットをうまく享受できますしね。

稲葉:はい。ただ、実際には妊娠中やお子さんが生まれた後に検討を始めても、工夫次第で住宅購入をスムーズに進めていくことはできます
住まいの窓口でも、店舗にお子さんを遊ばせるキッズスペースを設ける、お子さんとご一緒なら通常2時間の相談を1時間×2回に分けるなどしています。
また、結婚直後のご夫婦には、今後ライフスタイルが変わることも考慮して、転勤や出産も考慮したエリア選びや売却も視野に入れた物件選びなどもサポートしているので、どんなライフステージの方でも安心して購入を進めていただけます。

山口:そのサポートは頼もしいですね!では最後に、これから家を買う方へのアドバイスやメッセージをお願いします。

稲葉:住宅購入は長く住む家を選ぶ買い物ですし、特に注文住宅となると形の見えないものを一から作っていくので、大変なことも多いと思います。
だからこそ人に相談することで、より家や暮らしのイメージが見えてくるようになるはずです。私たちハウジングアドバイザーがサポートできますので、どんな家にしていきたいかをぜひ一緒に考えていければと思います。

山口:本日は貴重なお話、ありがとうございました!

まとめ
・住宅ローンの借入額を高くしたい人や打ち合わせをスムーズに進めたい人なら結婚後すぐの購入がおすすめ
・お子さんとの暮らしや教育費用などをしっかりと考えたい人なら出産後の購入がおすすめ

▼結婚・出産前後のタイミングでの住宅購入については、こちらの記事もご参照ください。


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