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出産前?出産後?入学前? 子育て家庭の「家の買い時」【ハウジングアドバイザーが教えます】

こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口note編集部の山口です。

人生の中でも、とても大きな買い物である「家」。その購入のタイミングとしてよく挙がるのが、「お子さんの誕生もしくは成長」です。

  • 家族が増えて手狭になる

  • お子さんのために資産を残したい

  • 賃貸だとお子さんの泣き声などが迷惑になってしまうかも….。

住まいの窓口を訪れるお客様にも、そんな思いから家のご購入を検討される方が多くいます。

▼住まいの窓口とは?こちらからご覧いただけます

ただ、お子さんの誕生や成長を契機にといっても、お子さんを出産前、出産後、ある程度お子さんが成長してから…など、タイミングはさまざま。

そこで今回は、結婚してこれから出産を考えている女性の例をもとに、子育て家庭の家の買い時を解説します。



今回の例

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※写真はイメージです※

◎29歳女性、Aさん◎
IT企業勤務、同い年の夫と結婚して半年。仕事の繁忙期も過ぎ、結婚生活にも慣れてきて子どもが欲しいと考え始めた。今後も共働きとなるため、保活についても情報収集中。住まいは都内の1LDK賃貸マンション。今の家にあまり不満はないが、家族が増えると手狭になりそうなので、出産前後で家を買うことを検討中。購入のタイミングにより、どんなメリット・デメリットがあるのか知りたい。

【この記事のポイント】

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出産前・出産後・入学前に家を買うメリット・デメリット

Aさんのように、これからお子さんを考えていて家を買いたいというお客様のご相談はよく聞かれます。そうしたお客様のお悩みとして、予算住まいの種別(一戸建てかマンションか、新築か中古かなど)とともに、購入時期のお悩みもとても多い印象です。

ここでは、各時期の購入の良い点と気をつけたい点を挙げていきます。

出産前に家を買う:時間と心のゆとりを重視するならこのタイミング!

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まず、出産前の住宅購入ですが、この時期は時間や精神的な余裕を持って動くことができます

時間の融通が利きやすいので、情報収集がしやすく長時間の打ち合わせにも対応しやすいはず。注文住宅を希望する場合は、一般的に打ち合わせ1回につき、2時間程度かかるからです。

費用の面では、買う時期が早い分ローンの完済時期も早まりますし、ローンの審査は前年度の源泉徴収をもとに行われるため、ご夫婦2人でローンを組む場合、産休で年収が下がってしまう産後より有利に働くこともあります
Aさんが気にしている保活も、住む地域が決まれば余裕を持って動きやすい、保育園の転園などを考えなくて済むというメリットも。

一方で、出産前は出産後の出費などの想定がしにくいことが懸念されます。また、妊娠中に話を進める場合は体調面を考慮する必要があります。実際、住まいの窓口のお客様でも、妊娠中の体調の変化により、打ち合わせを一時中断する方は少なくありません。

ライフプランを綿密に立てる、打ち合わせの進め方を工夫するなどしましょう。

出産後に家を買う:子どもとの生活をイメージした住宅購入が可能に!

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出産後の購入なら、実際に生まれたお子さんとの生活をベースに検討できるのがよい点です

Aさんの周りには先輩ママもいるようですが、子育ては実際に始まってみないと分からないことも多いもの。出産後ならお部屋の間取りや収納、生活スタイルに具体的なイメージが湧く方も多く、それに合わせて決められます。動き回ることが多いお子さんであれば、リビングを広めにする、おとなしいお子さんであれば、治安を含めた周辺環境を重視するなど、お子さんの性格に応じて家の間取りや場所を検討することも可能です。

子育てにかかる費用を考慮したうえで、頭金を確定できることも安心材料となるでしょう。Aさんは仕事が落ち着いているようですが、仕事が多忙な方であれば、育休中のほうが情報収集が進めやすい場合もあると思います。

気をつけたい点としては、産後の体力的な負担やお子さんに配慮する必要があることです。特に体力のいる引越しは、産後すぐは避け、体調が安定する出産後3~6ヶ月以降にしたほうがよいと思います。
また、先に挙げたように、産後は住宅ローンが通りにくくなる場合があります。育児休業給付金の支給額などを確かめておくことも必要です。

入学前に家を買う:進学を考慮するなら、成長してからが安心?

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Aさんの希望時期とは少々離れますが、住まいの窓口には、お子さんの小学校入学、幼稚園の入園など、お子さんが少し成長してから家を買うことを検討される方のご相談も多いです。この場合についても触れておきます。

このタイミングでの購入は、学区を考慮して住む場所を選べるのがメリットといえます。

▼学区と住宅購入についての記事はこちら

出産前後のタイミングから学区まで考えた住まい探しは難しいかもしれませんが、お子さんとの生活に慣れ、受験や進学などのプランにめどが立った状態なら、希望の学校に通いやすいエリアを選ぶことができます。同じ学校に通う友達の家を、ある程度把握した場所選びも可能です。

また、住宅購入後の家族が周りに増えることで、体験を交えたアドバイスをもらえる機会も多くなるでしょう。出産前後に頭金などの用意ができていなかった場合は、準備ができるという点で安心する人もいるかもしれません。

ただ、Aさんのケースには当てはまらないものの、年齢によっては住宅ローンを組める年数が短くなってしまうことも考えられます。
また、学区が考慮できる一方で、少しタイミングが遅いと入学や入園までに引越しが間に合わず、転校や転園が必要になる場合もあります。待機児童が多い地域もあるので、転園する場所があるかの確認も必要です。

家族でどんな暮らしをしたい? ライフプランから買うタイミングを考えよう

ここまでAさんの事例をもとに、家を買うタイミングを見てきました。

各ご家庭でベストなタイミングは異なると思いますが、どの時期の購入であっても必ず考えたいのは、無理のない資金計画であるかどうかです。出産後にどれくらい費用がかかるのか、お子さんを含めたライフプランを見据えながら計算して進めましょう

また、検討にあたってご夫婦で将来の家族構成や子育てしたい環境をよく話し合うことをおすすめします。家族が何人になるかで必要な部屋数や収納数は違ってきますし、どういう環境で育てたいかによって住むエリアを考え直す必要も出てきます。

これからお子さんを考えている方は、ぜひ意識して検討してみてください。


いかがでしたか。
お子さんの誕生は家族の一大イベント。お子さんと共に歩む新たなライフスタイルがよりよいものとなるよう、住宅購入のタイミングを検討してみるとよいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。


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