賃貸?購入?建てるなら何重視?アドバイザーに聞く住まい選びのリアル #ハウジングアドバイザーと住まい
こんにちは。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口note編集部の山口です。
家を建てるときに、こだわりたいポイントや条件は人それぞれ違うもの。
百人百様の家への思いや価値観を、普段住宅購入の相談に対応している住まいの窓口の“ハウジングアドバイザー”に聞いてみるのが、この「#ハウジングアドバイザーと住まい」の企画です。
今回お話を聞いたのは、東京と神奈川エリアの相談を担当するアドバイザーの山崎さん。現在は賃貸物件に住んでいるという山崎さんに、家を建てるときの理想像、アドバイザーになってから変化した家への価値観などを話してもらいました。
「収納」「断熱性」「回遊動線」。機能性重視のワケは?
ー山崎さんは「家を建てるなら『収納』『断熱性』『回遊動線』の3つを重視したい」とのことですが、それぞれを重視したい理由を教えてください。
まず「収納」ですが、今、賃貸物件に妹と暮らしているなかで、姉妹ということもあり、服が多くて収納に困っているんです。
ロフトを収納代わりに使っているのですが、衣替えの季節に上げ下ろしの大変さも感じているのもあって挙げました。
「断熱性」は、実家も今の家も夏は暑くて冬は寒いので、その経験もあってか重視したいと思っています。最近寒くなってきて、ますますその必要性を実感していますね。
ただ断熱性については、アドバイザーになって「ランニングコスト」の考え方を知ったことも影響しているかもしれません。断熱性を高めておくことで、長期的に考えたときに家にかかるトータルの費用が低く抑えられる可能性があります。長く住む家なので、その視点も大事だと感じています。
ーアドバイザーとしての経験が希望にも反映されているんですね。「回遊動線」についてはどうでしょう?
「回遊動線」も、アドバイザーになって憧れるようになったと思います。
アドバイザーになってから住宅展示場で、さまざまなハウスメーカーのモデルハウスを見学させてもらい、回遊動線が優れた間取りを見ることがありました。
例えば、玄関から入って、シューズインクローゼット、服の収納スペース、寝室までがつながっている間取りや、洗濯してから干してアイロンをかけるまでがすべてできるランドリースペースがあり、そこからパントリーにつながっている間取りなど、「これはいいな」と思ったんです。
実家が一戸建てで、母が1階の脱衣所で洗濯した洗濯物を階段まで運んで、2階で干して…としているのが大変そうだなと感じていたので、特にそう思ったのかもしれません。
私自身面倒くさがりな性格でもあるので、家を建てるときは動線だけでなく、家事ができるだけラクに済ませられる設備を取り入れたいと思います。
購入と賃貸の違い、一戸建てとマンションならどっち…? アドバイザーが考えるリアル
ー山崎さんは賃貸物件にお住まいとのことですが、賃貸と購入では家で重要視する視点は違ってくると思いますか?
そうですね。購入となるとやはり長期視点での買い物になるので、なかなか同じように考えるわけにはいかないと思います。
賃貸物件だと、立地や賃料などの価格面を重視して決める方が多いと思います。実際、私も今の自宅は担当している店舗へのアクセスを重視して選びました。
住宅を購入する場合も最初は立地や価格の希望を挙げる方が多いですが、徐々に私が先にお話しした機能性を重視する方が増えていく印象です。長く暮らすとなると暮らしやすさも大切ですし、注文住宅、建売住宅、マンション…と見ていくと、価格だけで判断できない部分が出てくるのだと思います。
ー似たようなところで、一戸建てとマンションどちらがいいかも悩まれる方が多いですよね。
確かに、みなさんがよく悩まれるところですね。
私自身も一戸建てがいいなと思うのですが、都内に住み始めて立地条件も重視したいと思うようになりました。今の自宅はかなりアクセスがよく便利で。一回利便性がいいところに住んでしまうと、なかなかそうでない場所に戻れないな…と感じています。
一方で、例えば私が担当する東京と神奈川を通る路線でも、神奈川県に入ると価格が下がるように、都内でなくても都心へのアクセスを担保できる場所もあります。立地とその他条件とのバランスが大事だと思いますね。
「見て選ぶ」と「見ないで選ぶ」とでは雲泥の差。アドバイザーが教える住宅購入の心得
ーハウジングアドバイザーとして働く中で心がけていることなどはありますか?
一戸建てかマンションかという話の続きになりますが、迷っている方にはひとまずどちらも見ることをおすすめしています。
例えば、価格の安さが最優先の方でも、「価格が安いから建売住宅」のように決めるのと、注文住宅、建売住宅、マンションと検討したうえで、「やっぱり価格の安さが大切だから建売住宅にしよう」と決めるのでは納得感が違います。
自分たちで選択肢を閉ざしてしまわず、考えられるあらゆる可能性を比較して決めましょうと常にお伝えしていますね。
私もアドバイザーになって、注文住宅、建売住宅、マンションそれぞれの知識をつけ、モデルハウスをたくさん見るなかで家に対する考えがまとまっていきました。住宅購入で迷ったり、悩んだりしている方には、まずあらゆる選択肢を検討してほしいと思います。
ー相談に乗る中で印象的だったことなどはありますか?
住宅購入を長期間で考えているお客様が意外といらっしゃるなと思いました。私が過去に相談を受けたなかでも、お子さんが小学校に上がるタイミングの5年後に購入したいというお客様がいたんです。
近頃は地価や資材の価格も上がっているので、長期間で検討しているお客様にも私は早めに情報収集するのに越したことはないですよ、とお伝えしています。結果、5年後と考えていたお客様はすぐ購入することにされました。
逆に、賃貸物件の更新に合わせて数ヶ月以内で検討したいとおっしゃるお客様もいます。数ヶ月以内となると、マンションか建売住宅しか選択肢はなくなってくるので、そのときは「今後かかってくるコストを考えると、更新料のために焦って決めるより、じっくり検討したほうがいいですよ」とお伝えしました。
そのお客様は、「確かにそうですね」とおっしゃられて結果的に注文住宅を選ばれ、希望していたよりも長い検討期間で購入されています。
明確に購入したい思いがあるのなら、まずは情報収集だけでも先に始めること、ある程度余裕をもって検討できるような期間を考えておくことはおすすめしたいです。
それぞれのよさを中立に知るために、住まいの窓口を活用して
ーこれから住宅購入を考える方へ、アドバイスをお願いします!
住宅購入は、何度も経験するものではないですし、右も左も分からない方が多いと思います。私自身、アドバイザーになる前はそうだったので、その気持ちがすごくよく分かります。
住まいの窓口なら、そうしたまったく分からない方にも一からご説明できますし、注文住宅、建売住宅、マンションそれぞれのいいところ、各ハウスメーカーの特徴を知ったうえで、中立的な立場でアドバイスができます。
先にハウスメーカーや物件を見てしまうと、そのメーカーや物件のよさに目が行ってしまいがちですが、他にもっと自分たちに合った選択肢があるかもしれません。
第三者の立場からの意見をもらうことで、フラットに納得のできる購入ができると思いますので、気軽に利用してみてください。
いかがでしたか。
「選択肢を閉ざしてしまわず、考えられるあらゆる可能性を比較して決める」という山崎さんの言葉、なるほどなと思った方も多かったのではないでしょうか。
ぜひ、みなさんの住宅購入の参考にしてみてください!
▼以前の「#ハウジングアドバイザーと住まい」はこちらからお読みいただけます。
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